多頭飼いは、1匹飼いとは違う注意や配慮が必要になります。特に、先住猫がいて新しく子猫を迎える場合は、猫同士の相性を考えることが必須になります。
猫は縄張り意識が強い動物なので、自分の縄張りに見知らぬ猫が入ってくるのを脅威に感じ、大きなストレスになるからです。
相性が悪いと、ケンカばかりしていたり、ストレスによる問題行動を起こしたりすることもあります。
場合によっては、別々の部屋で飼うなどの対策が必要になります。
ここからは先住猫がいる場合に、新しく猫を飼うときに注意することをご紹介します。
先住猫に慣らす方法
1.新入り猫は別の部屋にする
先住猫と新入り猫をいきなり対面させると、ケンカになることがあるので、最初の3日ほどは新入り猫は別の部屋で生活させ、姿は見えなくても先住猫が新入り猫のにおいや気配に慣れるようにする。
2.まずはケージ越しに対面させる
先住猫が新入り猫の存在に少し慣れたら、初対面をしましょう。最初は、新入り猫をケージに入れたまま合わせる。対面させる前に、毛布やタオルなど、お互いのにおいがついたものを交換して、においに慣れさせておくとよい。
3.飼い主が2匹を引き合わせる
飼い主が新入り猫を抱き、先住猫に合わせる。このとき、無理に近寄らせるのではなく、先住猫から寄ってくるのを待つ。どちらかが怒ったらすぐ引き離し、また別の機会にトライする。抵抗がないようだったら、接触の時間をだんだんと長くする。
ただし、ワクチン接種が終わっていない場合は、接種から2週間たつまでは接触させない。
4.生活は先住猫を優先
新入りが子猫だった場合は特に子猫の世話がかかりますが、2匹いるときに優先すべきは先住猫の方です。食事でも抱っこでも、とにかく先住猫を優先し、ストレスを与えないように気を配りましょう。
猫同士の相性
相性 | 先住猫 | 新入り猫 | 理由 |
◎ | 親猫・兄弟猫 | 子猫 | 良くなれたもので同士で、相性は抜群 |
〇 | 子猫 | 子猫 | 警戒心が少ない同士で、いっしょに遊べる |
〇 | 成猫 | 子猫 | 成猫が親代わりになることも。子猫ばかりかわいがらないように注意する |
△ | 成猫メス | 成猫メス | オス猫ほど縄張り意識が強くないので、争いは起こりにくい |
△ | 成猫メス | 成猫オス | オス猫はメス猫を好むが、子猫を望まない場合は去勢や避妊手術をする |
× | 成猫オス | 成猫オス | 縄張り意識が強い者同士、ケンカが起こる可能性がある |
× | シニア猫 | 子猫 | 子猫の激しい動きや遊んでほしがる様子が、シニア猫のストレスになることがある |
上記は一般的な相性の良し悪しです。個体差(その猫の性格)があるのであくまでも目安と考えましょう。それでは、猫がストレスを感じているときのサインについて6つご紹介します。
猫が急にいつもと違うことをし始めたときは、ストレスが原因かもしれません。下記のような様子が見られたら、何かストレスの原因はないか探すとともに、体調も注意深く見てあげましょう。
1.食べる量が減る、食べなくなる
2.トイレ以外で排泄する
3.狭いところに隠れる
4.体をなめ続ける
5.頻繁に鳴く
6.段ボールや布を食べる
以上、参考にしていただき猫との快適な生活を過ごしていただけると幸いです。
まとめ
先住猫がいる場合に新しく猫を飼うときに注意することについてご紹介。
1.新入り猫は別の部屋にする
2.まずはケージ越しに対面させる
3.飼い主が2匹を引き合わせる
4.生活は先住猫を優先
一般的な相性の良し悪しの紹介
相性がいいのは下記になります。ただしこれはあくまでも目安です
親猫・兄弟猫 対 子猫
子猫 対 子猫
成猫 対 子猫
猫がストレスを感じているときのサインについて6つご紹介。
1.食べる量が減る、食べなくなる
2.トイレ以外で排泄する
3.狭いところに隠れる
4.体をなめ続ける
5.頻繁に鳴く
6.段ボールや布を食べる
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