猫は体臭の少ない動物ですし、完全室内飼いの場合は汚れることも少ない為、ブラッシングのみで大丈夫です。
基本的に猫は自分でなめて毛づくろい(セルフグルーミング)をするので、猫の身体は常に清潔に保たれています。
一般的に、猫は水に濡れることを嫌います。(もちろん大丈夫でお風呂の好きな猫もいますが・・・。)
目次
【猫は水が苦手?】
その理由は、猫の先祖が砂漠に住んでいた為、昼が暑くて夜の寒い砂漠地方では、体が濡れると体温が奪われて命を失う危険があった為といわれています。
また、猫は寒さに弱い動物なので、水に濡れて体温が奪われると、体が冷えやすくなり、猫は本能的に水を避けていると考えられています。
猫がお風呂を嫌がる場合は入れなくて大丈夫です。
小さい時や嫌がる猫を無理やりお風呂に入れたりすると、それがトラウマとなり、強いストレスを感じて、飼い主との信頼関係が崩れたり、人間嫌いになってしまうこともあるので慎重に対応しましょう。
生涯一度もお風呂に入らなくても、綺麗な猫はたくさんいます。
(我が家の猫たち短毛なので一度もお風呂に入ったことはないですがキレイです)
猫の体が極端に汚れた時はお風呂に入れても良い?
子猫や老猫が排便等で汚れてしまった場合は、汚れた場所だけ猫用のウェットティッシュやムース状のシャンプーでキレイにしてあげれば大丈夫です。
ただ、時としてふき取りだけでは不十分な時はお風呂に入れてあげることも良いですが、十分に配慮して入れてあげましょう。
それでも、お風呂に入れる回数は、1年に1度、多くても2度くらいでしょう。
嫌がるときは、しつこくせずにやめてあげてください。
お風呂に入れた方がいい猫はいるの?
猫ちゃんの種類や状態によっては、お風呂に入れる必要がある場合があります。
長毛種は品種改良によって毛の長さが通常より長くなっています。
毛づくろいの能力は短毛種と変わらないので、毛が長い分、毛根に舌が届かないのでお風呂に入れてあげる必要があります。
家猫なら生後2カ月から3カ月頃から徐々にならしていくのがよいですね。
頻繁なシャンプーは必要な皮脂を奪い、皮膚トラブルの原因になるので気をつけましょう。
長毛種は抜け毛が目立ちますし、放っておくと毛玉が脇やお腹にゴロゴロできます。
お風呂に入れることで毛玉対策になります。
またお尻周りの毛はどうしても汚れがち、バリカンでカットするかお尻周りだけでもシャンプーすると良いでしょう。
長毛種でも全身のシャンプーは年3〜4回に留めましょう。
猫のお風呂の入れ方・シャンプーの仕方
体にぬるま湯かけて毛を湿らせてからシャンプーは猫用のシャンプーを泡立てた泡でやさしく洗ってあげてください。
猫をお風呂に入れる際、お湯の温度は34度程度のぬるま湯が理想です。
冬の場合は、もう少し温度が高くても良いと思います。
冬場のお湯の温度は大体36度前後で大丈夫でしょう。
シャンプーは猫用シャンプーを使いましょう。
人間のシャンプーを使うと刺激が強い上に、油分を取ってしまって、毛がごわごわになり艶がなくなってしまいます。
シャンプーによって、猫の身体の油分を取って、皮膚のバリアー機能を衰えさせ、皮膚病になる可能性もあります。
シャンプーしたら直ぐに拭けるようにタオル(吸水性の高い物)を数枚広げて置いておきます。
お風呂の後は、何度もタオルで水分を拭き取って、暖かい部屋で自然乾燥させましょう。
猫の体をすっぽりと乾いたタオルで包んで、そのまま優しくマッサージするように、水分を充分吸い取ってください。
短毛種の場合はこれだけでドライヤーの必要がない場合もあります。
軽く全体を拭いたらドライヤーは、離れたところでスイッチを入れ、温風で、風量は猫が怖がらない程度に弱くし、猫の体から離して乾かします。
ポイントは風を毛の根元に当てるように、毛を起こしながら乾かすことです。
これも初めてではなかなか難しいものです。
ドライヤーの音を嫌う猫は多いので、ドライヤーが苦手な場合は、無理をせずにタオルドライでしっかりと乾かせてください。
猫の乾かし方のポイント
1.タオルで可能な限り水分を取り除きます。
猫は毛が密なので3枚ぐらい用意しておくと早く乾かます。
また、吸水性の高いセームタオルがあると便利です。
2.可能であればドライヤーで乾かしましょう。
温度には十分に注意し、自分の手に当てながら熱くならないようにドライヤーを常に動かしながら乾かしましょう。
3.ドライヤーの音や風を嫌がる猫も多いので、その場合は暖かい部屋で自然乾燥させましょう。
猫の為に濡らさないシャンプー
綺麗にしたいけど水を怖がる時はドライシャンプーがあります。
洗いたいけれど、水を嫌がって難しいという猫はドライシャンプーがとても簡単です。
尿などの臭いがついてしまった場合、とても便利です。
1.濡らしたタオルで全身を拭く
2.ブラッシングをして大きな汚れを落とす
3.ドライシャンプーを手にとってなじませる
4.嫌がらなければドライヤーで乾かす
まとめ
猫が短毛や汚れがひどくない場合はお風呂に入れなくても大丈夫です。
猫が長毛の場合は年3~4回くらいまでなら、お風呂にいれて毛玉対策をすると良い。
綺麗にしたいけど水を怖がる猫にはドライシャンプーなどを使用するなどの対策をとるとよい。
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